今回ご紹介するポイントの3つは革靴を履くならどれか一つを取り入れましょうというものではありません。
革靴を大切に履き続けたいのであれば必ず守ってほしい3つの鉄則となります。
ココがポイント
1 履いた日には豚毛のブラシでブラッシングをしましょう
2 シューズキーパーをつけましょう
3 革靴を3足でローテーションしましょう
本格革靴を履いている人で今回の3つのポイントの一つでも抜けているなんて聞いたことがないくらい超基本的なポイントです。
とは言っても誰も教えてくれませんけど...
決して安くない本格革靴を購入しても、手入れをしなければ、たとえどんなに高級な本格革靴でも1年も持たずにゴミ箱行きです。
なぜ手入れをしなければダメになるのか?
ザックリというと、革靴には油分が必要で、何もしないと革が硬くなり履き続けると革靴が割れたりしてボロボロになるからです。
本革靴を大事にするのであれば手入れが必須となります。
しかし手入れって聞くとこのように感じませんか?
- 靴クリームを塗っておいたらOK...
- 手入れの仕方がわからない...
- いろんな本を読んでいたら、やたらとめんどくさい...
このように考えていませんか?
そこで以下のような方にオススメです。
こんな方におすすめ
- 革靴を長く履きたい
- 本格的な革靴の手入れにチャレンジしたい
- オシャレには興味はないが仕事で本格革靴を履きこなした
もくじ
履いた日には豚毛のブラシでブラッシングをしましょう
革靴を履いた日には必ずブラッシングをするだけでも革靴の寿命は確実に延びます。
革靴は絶えず地面に接していることから革の表面にホコリやチリの付着量がすごいです。
一日履いた日には必ずブラッシングをして汚れを取ります。
なぜブラッシングが必要かというと、革の保護のためです。
つま先の曲がる部分に細かなホコリやチリが付着したままだとそこから油分が失われてしまい革が硬くなり革靴が割けてしまうことがあります。
目視ではあまり汚れていなくても、革靴は結構汚れています。
シューズキーパーをつけましょう
シューズキーパーの第一目的は革靴の変形を防ぐことです。
歩く動作はかかとで着地し、つま先で地面を蹴ります。さらに足は全体重を支えているので歩く動作を行うときに足にかかる負担はとても大きいものがあります。
その負荷の大きい足を守っている靴は、身に着けるものの中で最も酷使されているものです。
スニーカーでも、履き続けているとつま先がそり返り、底が削れていきますよね?
革靴も同じで履き続けていると少しずつつま先はそり返ってしまい、まるで餃子のようになります。
その革靴の餃子現象を防ぐためには、履き終えた革靴にシューズキーパーをつけることです。
革靴の餃子現象の何が悪いのか?
- 革の劣化を加速させる。
- そり返った靴を履くことは足に負担をかけ腰痛などの原因になる。
- ピエロのように見える(ダサい)
3つ目については私の主観が多分に入っていますが、餃子現象を起こした靴を履いていると見た目を気にする人には「あの人、靴手入れしていない」という印象を持たれます。
このような弊害がありますので、革靴を購入する際にアッパーや靴底が割れる原因はシューズキーパーも一緒に購入してほしいところです。
革靴を3足でローテーションしましょう
毎日同じ革靴を履き続けると以下のような弊害があります。
- 革靴の急速な劣化(アッパーや靴底が割れる)
- 足のにおいの原因(兵器)
革靴を一日履くと足はコップ一杯分の汗をかくといわれています。
革靴はその汗も吸い込んでしまいっていて、この水分が残ったまま履き続けると雑菌やカビが繁殖して一つの培養プラントと化します。
そしてあなたの足を兵器へと変貌させてしまうのです。
さらには水分を含んだ革はふやけた状態で歩く動作などで革の繊維にダメージを与えます。
そして最悪 1年と持たずにアッパーや靴底が割れてしまう原因にもなります。
このようなことになってしまうことを避けるためにも革靴は最低でも3足でローテーションして履いていただきたいです。
革靴が吸収している汗などはなかなか抜けないため最低でも2日は欲しいところです。
おわりに
革靴の手入れと聞いて思い浮かべるのは靴クリームを塗って靴を磨くことですよね?
この靴を磨くというのも革靴を長く履くためにの手入れの中では重要な要素ではありますが...
その前段階として大事なことが今回ご紹介した3つのポイントです。
私の父の話で恐縮ですが...
私の父はファッションに一切の興味もありません。
しかし仕事で重要な局面にあるときは一足4万円の本格革靴を履いています。
そしてその勝負靴ともいえる革靴の靴の手入れはクリームと布で磨くだけ...
勝負靴というだけあって一月に1回と登場はしませんが、今回ご紹介したポイント3つの内2つをしていません。
- 履いた日のブラッシングはしません。
- シューズキーパーはつけません
この2つのポイントが抜けているだけでもとんでもないことになります。
その結果がこちら...
とても悲惨な状態です...
ゴム底ですが、グッドイヤーウェルテッド製法という本格靴の代名詞といえる作り方で丁寧に作られた国産ブランド靴です。
当然ですが履き心地も良くないです。革がカチカチで硬い上に靴底は餃子のようにそり返って足に力が入りにくいです。
父もよく言うのが
「値段が高いだけで足が痛い、すぐ疲れる...」
当然でしょう笑
そり返って深く入った甲部分の革のシワは歩くたびに足に刺さりますし、手入れをせずにカチカチになった革靴はさぞ硬いでしょう...
もっと言えば靴ひもの結び方もダメです。
靴ひもは履くたびに縛るように締めるものです。足がむくんだり、血流が良くなって細くなったりする度に紐を結びなおして調整するものです。
それを紐を結んだまま脱ぎ履きができるようでは明らかに靴ひもとしての役割を一切果たしていません。
おそらく父はこの靴を履くたびに靴の中で足が遊んでしまい、靴は重く感じて歩くにくく、痛いし疲れやすいと感じていると思います。
確かこの靴は2万円以上したと思いますが、このまま手入れを一切せずに履き続けるとあと数回履けば靴が割けた部分(クラック)は本格的に穴が開きます。
そうなれば靴底を交換することなくゴミ箱行きです...修理も可能だと思いますがこのような靴を履き続けるよりも新しく5000円くらいの合皮を買った方がよっぽどマシです。」
今回ご紹介した3つの方法を毎回実施するだけで今回使用してる革靴たちのような状態を保ち続けることができます。
そして次の段階として靴クリームを塗ったり鏡面磨きをする、5万円以上の革靴へのチャレンジが見えてきます。
革靴は手入れをしてもしなくても所有者の革靴に対する考え方が現れます。それも面白いくらい如実に!!
そしてしっかりと手入れをしてやれば履き心地は良くなるし、鏡面磨きなどでピカピカにもできます。
革靴の世界はとても深く、一度ハマると病みつきになります。しかし革靴は身なりを整えるアイテムの一つでしかありません。
スーツ、シャツ、ネクタイ、ポケットチーフ、靴下、革靴が組み合わさって初めて完成します。
一つが完璧では意味がありません。
スーツスタイルは偏差値のようなものです。靴の得点が90点でも他の着こなしが50点では60点にすら届いてません。
当ブログではオシャレに全く興味はないがスーツをパリッと着こなしたい方やスーツのファッションに興味があるけど細かすぎてわからない方という方に向けて発信しています。
もちろんオシャレが好きな方にも読んでいただけましたら幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。