クリーニングに出すと汚れが落ちてキレイになって戻ってくるので再び着るときは、とても爽やかな気分で一日のスタートが切れます。
ただスーツやジャケットなどはシャツをクリーニングに出すのと比べても高額になります。
出来ることなら、クリーニング代を浮かせたいというのは皆さん同じだと思います。
しかし汗やホコリ、食べ物などでで汚れているにの、何もしないで放ったらかしでは、シミの原因や虫食い、臭いの原因になってしまうことがあります。
しかし毎月1回クリーニングに出していては、生地にダメージを与えてしまいダメになるのが早いですし、汚れたら即クリーニングではお金がいくらあっても足りません。
このバランスをとるのって意外に難しいように思います。
意外にもクリーニングに出すタイミングが難しく思われますが、今回は以下の内容をお伝えします。
この記事のポイント
- どのタイミングでクリーニングを出せばよいのかご提案します。
- クリーニングに出す頻度を減らす着方など
もくじ
クリーニングに出すタイミングは?
もっとも多いのは1シーズン終わりに1回
シーズン終わりにクリーニングに出すという方が多いとのことです。
特にそのようなデータはないのですが、クリーニング屋に聞いてみると確かに衣替えの時期になるとスーツのクリーニング依頼が増えるそうです。
これが正解なのかはわかりませんが、1シーズン着て汚れをそのままにして臭いが発生し、来年着ることが出来なくなることを考えたらシーズンの終わりにクリーニングに出すのは非常に合理的な選択だと思います。
ただし、1着のスーツを毎日着ている場合は注意が必要です。
毎日同じスーツを着ているとスーツには汗などが残った状態で着続けている可能性が高く、その場合は汗の臭いや傷んだ魚のような臭い(いわゆる加齢臭)などの原因になる可能性が非常に高い。特に夏場は
さらにはワイシャツを着てジャケットを着ない着方などの場合は襟や袖口が肌に直接触れるため、その部分に皮脂が付きやすい状態です。
その着方を続けていると皮脂が蓄積されて次第に酸化していきます。皮脂が酸化すると黄色く変色するばかりか雑菌がわき、臭いの原因にもなります。
ワイシャツなどの上からジャケットを着ている場合は襟や袖口などジャットが直接触れるところはワイシャツがあるのでジャケットが肌に直接触れることはなく、スーツを長く着用したい方はこちらの着方を強く推奨します。
臭いが気になるようならクリーニングへ
汗そのものは無臭なのですが、その成分は99%は水分で1%にナトリウムやカリウム、カルシウムなどが含まれています。
通常スーツを着るときはワイシャツなどを着ていることが多いと思います。
しかし生活習慣や着用されている方の体臭次第で臭いがスーツに移ります。
前述したように1着のスーツを毎日着ていれば十分な乾燥が出来ずにカビや雑菌がわきやすいですし、ジャケットが肌に直接触れるような着方をしていれば直接肌に触れる襟や袖口などに皮脂がついて変色や臭いの原因にもなります。
さらにワキガなどの場合には臭いがスーツにうつる可能性が高く、上記の着方+ワキガの場合は1シーズンの途中であってもクリーニングに出すことが必要の場合があります。
私もワキガの傾向がありますが、臭いについてはかなり気を使っています。
自分の体臭にはなかなか気付けないので、自分自身のにおいに気付いた時には周りにも臭害をもたらしていると考えています。
なので私は普段から、臭い対策を行っています。
例えば、夏場でTシャツを着るときであっても機能性インナーシャツなどを着る。ロールオンイプのデオドラントを使用する。
この2つを行うだけでも、かなりの臭いを抑えることができます。
臭いが気になる場合にファブリーズなどを直接スーツに振ることがあると思いますが、霧状で付かずに液体で付いた場合にはシミの原因になります。
また根本的な原因の解決にはなりませんので、またすぐ臭いが気になることだと思います。
臭いが気になる場合は早めにクリーニングに出すことが賢明だと思います。
食べ物が付いたらクリーニングへ
食事のソースがこぼれたり、はねたりして汚れた場合の服はすぐにクリーニングに出すことをオススメします。
理由としてはやはりシミになる可能性が非常に高いからです。
シミは対処が早ければ早いほどキレイに落ちる可能性が高くなりますが、何日か経ってからでは完全に落ち切らないこともあります。
落ち切らないシミが付いたスーツではカッコ悪いですから、早めに出してください。
また生地に食べ物が付いた状態だと虫がついて穴が開く原因にもなります。
虫食いによって生地に穴が開いたとしてもお直しの「かけはぎ」で修正することが出来ますが、お直しの中ではかなり高額となるので避けたいところです。
食べかすなどは知らず知らずのうちについているものです。
ですからスーツを着た日には必ずブラッシングをすることが重要になります。
下記の生地はブラッシングのかけ方などをまとめています。ご参考ください。
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春夏はシーズン終わりにクリーニングに出すメリットがある
暑い季節には大量の汗をかきますね,,,
汗そのものは無臭なのですが、その成分は99%は水分で1%にナトリウムやカリウム、カルシウムなどが含まれています。
単純な汗だけでしたらクリーニングに出す必要はありませんが、問題は皮脂汚れやワキガなどのにおい汚れです。
特にスラックスは春夏のシーズン終わりにクリーニングに出すべきです。
ジャケットはシャツの上から着るので直接肌に触れることがありません。しかしスラックスは下着を着ている以外の場所は肌に直接触れています。
そのせいで汗と一緒に皮脂汚れが移ります。
肌が直接触れてはいますが、皮脂の酸化による変色が表地に現れることはあまりありません。薄い色の生地だとシミのような跡になることがありますが...
ジャケットは特に脇に汗が付いてしまうと臭いの原因となります。
シャツやインナーシャツを着ても夏場はものすごい量の汗をかきますから、これを防ぐのは不可能でしょうね...
つまるところ、夏場に着用したスーツやジャケット、スラックスなどに関しては臭いが着なるようであれば即クリーニングに出す、秋冬への衣替えの時期にもクリーニングに出すことがオススメです。
冬用はクリーニングに出す必要はあるのか?
冬場でも汗はかきますし、大気に漂うホコリなどの汚れはスーツに付着します。
であれば、冬もクリーニングに出した方が良いように思われます…
しかし私は冬用のスーツやジャケットはよっぽど汚れや臭いが気になることがない限りはクリーニングに出しません。
クリーニングで一番怖いのが生地の風合いなどが失われる可能性があることですので、極力クリーニングに出さないようにしています。
ただし、食事などをこぼした場合にはクリーニングに出します。
シミになることもクリーニングに出す理由ですが、実はもう一つ理由があります。
それは食べかすなどがスーツに付着した状態で放置していると虫食いによって穴が開くことがあるからです。
普段からブラッシングを徹底しているのでホコリや汚れ、食べかすなどが生地に付着したままにならないように心がけています。ですから虫が付きにくい環境にはあります。
ですが食べかすが残っている場合は虫が自然発生する可能性が高いと考えたほうが良いでしょう。
クリーニングはスーツの汚れを落とすが寿命も縮めている
石油系の溶剤で洗う
溶剤で洗うことで油汚れを落とすことが出来きます。
しかし同時に天然素材のスーツなどの場合は羊毛などに含まれる油分までも落としていて、風合いが損なわれることがあります。
さらに溶剤によっては汚れをめちゃくちゃ落とす代償に生地をめちゃくちゃ傷みることがあります。
安いクリーニングに任せると起きがちなトラブルですので、高級素材を使用したり、お気に入りのスーツやジャケットの場合は高級クリーニングである白洋舎などに出したり、普段出しているクリーニング屋であっても相談することをオススメします。
高級素材や仕立てのスーツは手入れ次第で長持ちしますが、手入れにもコストがかかることをお忘れなく...
理想はクリーニングに出さないことですが...
事実クリーニングは洗浄力の強い洗剤や溶剤を使用しているので生地を傷めるものが多いです。
しかし、汚れているスーツやジャケットをそのままにしておくと汚れが酸化して生地をより傷めつけてしまい、さらには変色したり、臭いが取れなかったりなどで着れなくなってしまうこともあります。
なかなか悩ましい問題です。
要はいつかはクリーニングに出さないといけないので、その回数を減らしてあげればスーツやジャケットは長持ちするということです。
以下ではクリーニングに出す頻度を落とすための着方をご紹介します。
クリーニングに出す頻度を減らす着方、出さないという選択肢
夏は5着、冬は3着でローテーションさせる
夏場などには大量の汗をかきますが、それらの汗をスーツが吸収しています。
1着しかなく毎日同じスーツを着ている場合はスーツに水分が残っている状態で着ている可能性が高く、カビや雑菌の繁殖が原因で臭いが発生する可能性があります。
最低でも3着揃えて着ない日はハンガーにかけて風通しの良い暗所に干すことがおすすめです。
そうすることでカビ、雑菌が繁殖するチャンスをなくすことができます。さらにはスーツの型崩れを防ぐこともできます。結果的に長く着用することが出来るのです。
ハンガーは出来るだけ太いものを選びます。最低でもスーツを購入したときについてくる太いハンガーにかけます。
クリーニングなどに出したら付いてくる細いハンガーにかけるのはよくありません。型崩れの原因となります
ジャケットの襟回りや袖口が直接皮膚に触れないように着る
襟や袖口が直接肌に触れ続けると皮脂がついて酸化し黄色くなる
皮脂で汚さない着方のポイント
- シャツは襟付きを選ぶ
- シャツは長袖を着てジャケットの袖口が肌に触れないように
- 靴下はスネくらいまであるものを選ぶ
ジャケットやスラックスと皮膚が直接触れ合うような着方をしている場合は皮脂がついて酸化したときに黄色く変色するばかりか、臭いの原因にもなります。
よくオシャレで見かけるTシャツなどの上からジャケットを着るスタイルですね
あの着方はジャケットをワイシャツに見立てると、ワイシャツを洗わないまま放置しているのに近い状態です。
シャツの襟や袖口が一番汚れが目立ちます。
それと同じことをジャケットやスラックスでもしている場合は、着用回数が増えるたびにジャケットの襟や袖口、スラックスの裾部分に皮脂が蓄積されていきます。
通常ジャケットと言えば黒に近い恋色の売位が多く皮脂による汚れがシャツほど目立ちませんが確実に蓄積されていきます。
ジャケットの襟回りや袖口、スラックスの裾などに蓄積された皮脂は次第に酸化していきます。
酸化した皮脂は黄色く変色しジャケットやスラックスも黄色っぽくなりとても汚らしく見えます。着る分には問題ありませんが、清潔感がないという点では最悪でしょう...
さらには酸化した皮脂にはバクテリアがわきやすく臭いの原因にもなります。
この黄色く変色してしまった場合はクリーニングで完全に落としきるのは非常に難しく高額になる場合があります。
つまりTシャツなどの上にジャケットを着ることは全くオススメできない着方です。
1シーズンで買い替えるのであれば良いのですが、大切に長く愛用したいと考えるのであれば、ジャケットが肌に直接触れるような着方はしないようにしましょう。
作業着として割り切った選択をする
私がそうですが、仕立ててもらった高額なスーツやジャケットは仕事で着ることは滅多にありません。
もちろん服ですから、着てナンボなのですが、私にとって仕事で着るスーツは作業着です。決してドレスアップする場ではありません。
ですので私が会社に出勤をするときはユニクロのスラックスを着用しています。
太ももの設計が立体的で屈伸運動で膝が当たって突っ張らないなど意外にも仕立てが悪くないので驚きましたし、かなりコスパが良いので汚れを気にする必要もなく、とても重宝しています。
以前勤めていた老舗オーダー専門店では、当然お店の服を着ていました。それはお店の服を着ることが仕事でもあり、作業着でもあったからです。
仕立てた服を着て出勤しても問題はありませんが、仕事中に汚れてしまう可能性がを考えると仕事に集中できないので着ません笑
仕立服はもっぱら休日のオシャレで着ています。今後スーツをオシャレで着る人が増えることを願っています。
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以下、スーツのブラッシングの方法をご紹介した記事と家でシャツを洗う際に使用するブラシなどをご紹介した内容があります。
シャツを毎回クリーニングに出している方も多いと思いますが、生地が猛スピードで劣化していきますので、普段は家で洗いアイロンをかけ、汚れが目立ってきたらクリーニングに出すようにすればコスパも良いです。
家で洗う際には洗濯機で洗うと思いますが、実は固形石鹸が皮脂汚れをめちゃくちゃ落とします。
手洗い用の石鹸も良いのですが、洗浄力においては、さらに強力な石鹸があります。そちらについてもご紹介していますのでご覧ください。
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