ファッション

スーツスタイルにハマるきっかけ Corthay(コルテ)

Corthayというフランスの高級紳士靴をご存知ですか?

私がスーツスタイルのファッションに目覚めたきっかけとなったブランドです。

高級靴読本

写真の男性が創業者のピエール・コルテ氏です。

Corthayの靴の最大の魅力は靴に赤や緑、青などの色を塗る通称パティーヌが有名な唯一無二のブランドです。

またデザインについても細めの踵と、つま先は角度をつけるチゼルトゥというデザインですがCorthayの場合はデグベーグル(ワシの口ばし)と称されるほど独特なエッジが特徴です。

コルテのつま先の写真

そのデザイン性と色表現から「芸術品」と称されています。

なんでもフランスの3大靴ブランドABCというものがあるらしいのです...
A→AUBERCY(オーベルシー)
B→BERLUTI(ベルルッティ)
C→CORTHAY(コルテ)

おそらくどっかの雑誌が勝手に言い出したことだと思います笑

というのもどのブランドも癖が強く作り方も全然違うし、フランス靴で最もメジャーなブランドともいえるJ.M westonが入っておりません。

このJ.M westonはフランスでも相当メジャーなブランドらしく映画「トランスポーター」で主人公を務めたジェイソン・ステイサムはJ.M westonのストレートチップを履いていたそうです。

この靴の黒を履いていたそうですよ

さらにJ.M westonは1891年創業の超老舗で、歴史の転換期にも登場するほどのブランドです。

さらに驚くのがこの靴は誕生してから木型が変わっていないとか...もうかれこれ60年以上も同じ木型を使って作成されているそうです。

見た目は現代の革靴のようにシャープではありませんが、作りの良さと高い品質、超クラシックなデザインはスーツに合わせるととても美しく全体を引き立ててくれます。

話がJ.M weston逸れましたがCorthayは現代の革靴っぽくシャープで主張を隠さないデザインをしています。

フランスの靴の靴といえどクラシックなものからデザイン性が強い革靴まで多岐にわたるのでフランスの靴はこうだと語ることはできないほど深みがあります。

Corthay コルテという革靴のブランドの歴史にご興味のある方はこちらをご覧ください

Corthayの特徴

デザインばかりが強調されているが作りは超真面目

どこかのサイトで「履き心地を犠牲にしてデザイン偏重の靴」と紹介されていましたが、実物に触れて、実際に履いていればまずそんな言葉は出てきません。

デザインが独特なのは言うまでもありませんが作りもマジメで履き心地も非常に良いです。

さらに毎年タンナーを変えて革の質にもこだわっています。

「履き心地を犠牲にしてデザイン偏重の靴」と書いた人は、おそらくwebで見知った程度の知識だけで書いているか、クラシック至上主義の靴オタクかと思います。

Corthayの履き心地を具体的に言うと土踏まずを支えて、足の甲部分を押さえつけて踵をしっかりとつかんだ履き心地です。

履き心地がタイトといわれる所以だと思いますが、正しいフィッティングはまさに踵と甲部分でしっかりとホールドすることです。

さらに製法もグッドイヤー製法で細かい話ですがコバのステッチも細かく作りに一切の妥協がありません。

一度足を通せばわかりますが、機能美と芸術性という相反するものを同時に実現している世界最高峰の靴だとわかります。

 

履く人を選ぶ(物理的に...)

Corthayの靴はタイトフィット(窮屈)という評判ですが、足囲(そくい)親指と小指の付け根を取り巻いた周囲の長さ(俗にいうウィズ)は意外と広めの設計です。

問題は踵の大きさです。(ヒールカップのサイズ)

小さいヒールカップです。

踵はかなり小さめに設計されています。これは見た目の問題もあると思いますが、踵と足の甲で足をホールドして履くという機能美も多分にあります。

踵が大きい人は試着の段階で踵が入らないということがあるそうです。

 

さらなる問題が...

 

履き口も小さく履く人を選びます

 

さらに履き口が小さく足の幅が広すぎると足が入らないほどの小さな履き口です。

 

ココに注意

全ての革靴は作りが微妙に違うので試着してみないとわかりません。サイズが小さすぎると歩くのも一苦労ですし、サイズが大きすぎると歩きづらく腰痛などの原因になります。

試着をして違和感を感じ無理して履き続けると健康を害することがありますので清く諦めることも大切です。

 

気に入って購入しても靴擦れを起こす靴は履かなくなるのでフィッティングは細心の注意が必要です。

 

値段は超高いがサービスもすごい

専用シューズキーパーが付いてくる

シューズキーパーの写真

履きじわはなかなか厄介な存在で、履いていると少しずつ深くなります。そしてしわが深くなり続けて最終的には表面の革が割けてしまいます。※クラック

その履きじわの進行を止めるのがシューズキーパーですが、Corthayの専用シューズキーパーはつま先まで入り、履きじわを完全に伸ばすので、革靴のシワによる劣化を防ぐことができます。

ポイント

Corthay で革靴を購入すると専用シューズキーパーも含まれています

革靴を長く愛用するためには欠かせないシューズキーパーですが、靴を購入した時に専用シューズキーパーが付くブランドは多くありません。

靴の代金20万円、専用シューツリー2万円というのは結構あります。

 

革靴の手入れをサービスでしてくれる

Corthayの正規販売店で購入した場合、無期限で靴の手入れをしてくれます。

Corthayは黒の靴以外は基本的に染料で染めているため経年により少しずつ色が抜けてきます。色が抜けてくると味になって良いものですが、色を足して濃くするなどもサービスしてくれます。

ココに注意

色を完全に変更する場合には追加料金がかかります。

靴底の張替えとの修理も受け付けています。創立者のコルテ氏が特別に許可をした靴の修理工房があるので靴底の張替え等の修理も安心です。

ちなみにお話しした店員さんは靴底の全面張替えを3回していましたが、まだまだ張替えて履き続けることが可能だとおっしゃっていました。

 

オシャレの幅が広がる

デニムでもCorthayは合わせれる。

Corthayの靴はシャープな見た目からドレッシーな印象が強いです。

ブランド創業者のCorthay氏も色あせたデニムに合わせるなどしているそうです。

一見Corthayの靴に武骨なデニムは相性が悪そうに思えますが、おしゃれに見えない姿で足元にCorthayが光るのは江戸の粋に近いものがあります。

余談ですが海外のオシャレな人たちの間ではスェットにクロックスを履いてヴィトンのバッグがかなり新鮮でオシャレに見えたそうです。

 

スーツ姿でもCorthayは合わせれる。

ドレッシーな服装にはドレッシーな靴を合わせるのがセオリーです。

Corthayの靴もやはりスーツやジャケパンとの相性は非常に良いです。

ただし、ドレッシースタイルもバランスが重要ですので、かっこよすぎるCorthayの靴ではクドくなることも多いので注意が必要で、ドレッシーなスーツよりはザックリとしたツウィードやコットンのようにややカジュアル寄りのスーツ、ジャケット、パンツと相性が良いように思います。

私は紫色の靴を所有していますが、革靴とベルトの色を同一にするのが基本ですが、紫色が入っているネクタイを付けることでバランスを取っています。

 

 

おわりに

 

今回は私がスーツスタイルにハマるきっかけとなった革靴Corthay コルテをご紹介しました。

 

パっと見た感じはデザインが個性的で履く人を選びそうですが、スーツスタイルに合わせても悪目立ちはしません。むしろ足元をスマートに見せてパティーヌがまるで絵画のように魅せます。

さらデニムに白いT-シャツにCorthayを合わせてもバランスが取れてかっこいいのも魅力です。むしろめちゃくちゃオシャレにみられるかもしれません。笑

革靴というとイギリス靴、アメリカ靴、イタリア靴という分類に分けられますが、クラシックなスーツスタイルではどれも似通っています。(かなりのツウであれば靴の違いは歴然ですが、普通は見分けはつきません)

Corthayの革靴はおしゃれ上級者や目立ちたがり、変わった人用の革靴に見えてしまいますが、実は非常に使い勝手が良い革靴ですのでクラシックなスーツスタイルも決まりますし、ラフな格好に合わせてもオシャレに見せます。

簡単にオシャレが作れるのでファッションはよくわからんという方にもおすすめの靴です。

Crothay コルテの靴はとてもオシャレですが、オシャレ過ぎてどういった服に合わせれば良いかイメージが付かない方が多くいると思います。

個性が強すぎて何を着ても靴に負けてしまう気がしますね...

いっそのことCrothay コルテを軸にしてみれば簡単にスタイルが決まります。

しかし上記のように考えることができるようになったのは最近なんですよね...

私がファッションに興味を持つようになったきっかけを作ったのはCorthay コルテですが、失敗でもありました。

購入当初は

芸術品

とニヤニヤしていましたが、いざ履くとなると履き方がわからなかったんです笑

単体でしかモノを見ていないので、それまでに持っていたアイテムに合わせるという考えがなかったんです。

そこで私はお店を周ってCorthya コルテに合う靴を探し回りました...

そうこうしているうちに少しずつファッションの知識がついてきて

Tシャツにデニムでも合うじゃん

となったんです。

 

女性のファッションの組み立て方はトータルコーディネイトです

つまりは化粧、髪型、体系、そして服装のすべてのバランスを整えます。すべてのバランスを考えて構築していくのでショッピングではすでにあるアイテムとの組み合わせを考えています。

比べて男性の場合は単体でしかモノを見ていないパターンが多い...

かつての私がそうだったのでご紹介します。

かつての私は...

どこのブランドか?どこの革、生地か?手縫いなのか?そんなことばかり気にしていました。

するといくらフルオーダーだろうが高級ブランドだろうが身に着ければ絶妙なダサさを露呈していました。

当時から感じていたことが、

「センスがないからダサいのか?」と...

違いました.

全身のバランスを考えてコーディネイトしていないからダサかったんです。

髪は伸びきってボサボサ(しかも薄毛気味)、服装もパーツごとに製法や生地のバランスが悪いしアイテムの単体買い。

見るからにバランスが悪いですね笑

料理で例えると

マイセンの飾り皿の上におにぎりとオシャレに飾られた野菜の盛り合わせとソース

こんな感じです笑

ダサいでしょ??

こんなことをセンスに任せると平気でやります。

センスに任せると基本ダサいのが私ですが、スーツや靴などのクラシックなものはセンスではなく理論で説明が付きます。

それさえわかってしまえばオシャレに見せることは誰でもできます。

ORIN MODAはこんな方におすすめ

  • スーツをオシャレに着こなしたい
  • オシャレでなくてもいいけど、スマートに見せたい
  • 革靴を大事にしたい
  • 大人の着こなしを知りたい

 

このような方はぜひ他の記事についてもご覧ください。

ご覧いただきありがとうございました。

 

 

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  • この記事を書いた人

orin

大阪市内で働いているサラリーマンです。 スーツに関する情報を発信しています。 以前に高級フルオーダーの営業として働いた経験があります。 今もスーツが好きで日々知識を増やしオシャレにも挑戦しています。 ビジネスとしてのスーツとオシャレとしてのスーツの違いやポイントについて解説しています。

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