VASSが気になる...
この記事は
私がVASSという革靴を購入するに至った経緯と購入したモデルをご紹介しています。
PLSBの上田さんとお話ししていてPLSBのスタッフでVASS好きがいると聞いてPLSBの店舗にて購入しました。
ここ十数年で革靴の価格が超高騰しています。
例えば15年前まではエドワードグリーンの靴は12万円から15万円ほど。クロケットアンドジョーンズは8万~11万円ほど。JMwestonも10万円前後で購入できました。
しかし今はそんな値段ではありませんよね...
輸入関税が高い。円安などいろいろと理由を付けてはほぼ毎年気づかれない程度の値上げを繰り返していくうちに12万で売っていたものが20万を超えています。
もちろん世界的に物価は上昇して日本だけが上がっていないという理由もあると思いますが、それにしても高すぎる。
他にも皮なめしなどの現場では環境によくない有機溶剤などの規制も大きく安くて高性能な溶剤が使用できなず、性能は落ちたのに価格が高い環境に配慮した薬品しか使用できないくなっています。
また気候変動により良質な原皮が取れないのも価格高騰に寄与しているそうですが...どこまで本当なのかわかりませんね...
私個人の考えではスニーカーの台頭や優れた合皮の開発などにより革靴を履く人口がピーク時から見ると格段に減ったことで需要と供給のバランスから高額に設定しないと食っていけないからなのでは?と思ったりします。
他の重衣料であるスーツやジャケット、生地なんかはそこまでの値上がりはしていないので革靴だけ異常事態です。
この異常な高騰は日本国内だけの現象なのかわかりませんが、昔を知っているだけに革靴を新品で購入しようとはなかなか思えません...
そんな中 逆にあり得ないくらい格安で購入できる靴があります。
それが
VASS
公式サイト:VASS SHOES – Fully handcrafted shoes for gentlemen
VASSについてまとめられているサイトがございますので、そちらをご参考ください。(私はVASSの歴史に詳しくないので...)
VASSではwebサイトからモデルとサイズを選ぶことで購入できます。
VASSの評判が良いのは
- 足の甲部分がねじれていて人体の構造に沿っている
- 革質が良い
上記2点を考慮したら異常に安い。
大体の価格(シューズキーパー込み)で500ユーロを切り、送料を含んで8万円くらいだと思います。
どうして安いのかというと生産拠点のハンガリーの物価が安い、日本に輸入する際に貿易専門商社、日本の商社etcの中抜きが無くVASSと直接やり取りできるからだといわれています。
「十分高いだろ!!スコッチグレインだったらもっと安く買えるわ」と思われる方もいると思います。
私はスコッチグレインの靴を所有していませんので比較した知見はありませんが、数は少ないですが手元にある
Ferragamo tramezza special edition firenze , Corthay arca , JMweston 300 , Santoni Leavante , Crockett & Jones Harverdと比べてみた感覚として
今、巷で売られている高級紳士靴の相場で15万くらいは取っていいんじゃないか??と思うほどです。
ちなみに伊勢丹でも取り扱いがあったそうで(今も取り扱っているかもしれません)私が知る平成19年ころの国内定価15万円弱と超高級靴でした。
VASSは革靴好きの人たちの間ではとても有名なブランドですが、なかなか目にする機会がないレアな革靴ブランドなんです。
VASSは私が住む大阪では取り扱い店舗は一切ありません。
ですので
- 実際に物を見て革質が確認できない
- サイズ感がわからない
上記2点がどうしても気がかりでオンラインで買うと割安であるのはわかっているのですが失敗したくない気持ちが優先して手が出ませんでした。
そんな中 運よくVASSを国内で履く機会に恵まれました。
VASS好きに出会う
前回の記事でPLSB 上田さんに革靴を磨いてもらった際に
「PLSBにはVASS好きのスタッフがいる」ことを聞きました。
しかも面白いことにVASSはサイズがわかりにくいから安く買える(セール等)タイミングで自分の足に合う前後のサイズを全部購入して、その中からご自身の足に合う靴だけを選び他は店舗にて個人輸入したときの価格で売っているということ
なかなか素晴らしい方がいるものだと思い居ても立っても居られず早速訪問することにしました。
PLSBの店舗へ訪問
VASSの実物を見せてもらう
Fラスト、Uラスト、Rラストを拝見させてもらいました。
けっこう多くの在庫があり試し履きもできたので幸運でした。
ちなみに私はタイトが好みです。
私の足で通常 推奨されるサイズはUK7 1/2なのですがJM westonで300番のストレートチップを購入した際に勧められたのはUK7 ウィズDでした。
履き始めはとても窮屈で気分が悪くなるくらいでした。
履くと毎回 靴擦れが発生したので辛かったです。
しかしそれを我慢して履き続けていくうちに革が伸びたり、私の足の形になってきたり、靴底も返りがよくなった今ではどの靴よりも履きやすい靴に進化しました。
逆にcorthay ArcaはUK7 1/2ですが、購入した当時は少し痛い程度でしたが、履きなじんでくると少し緩く感じるようになりました。
今はかなりルーズフィットで靴ひもを結んでいても脱ごうと思えば脱げるほどです。なのでインソールで調整して履いています。
VASSで展開されているサイズで私に合うのはFラストでは40.0か39.5、Uラストは40.5か40.0 JM westonのタイトフィットが好みならFは39.5 Uラストは40.0
といことでFは39.5 Uラストは40.0を購入しました。
購入した靴は2足ともにタイトで歩くたびにかかとがピリピリ痛く感じるほどきつめです。
ただJM Westonでの経験則では履きなじんでくると大丈夫だったので、ガシガシ履く必要があります。
履き心地についてはFラストはウィズが狭く、アーチはくびれていないのでウィズが合えば履き心地は楽
UラストはFラストと比べてウィズは狭くトゥがラウンドのFに対してポインテッド気味のためより窮屈です。アーチ部分じゃくびれていて足の裏を下から支えてくれる感覚です。
ちなみにPLSBのスタッフさん曰く
「VASSにメールで相談は出来るが大きめのサイズを勧められる」とのことです。
例えば私は普段UK7 が入るか入らないかという具合で、タイトで履かない場合はUK7 1/2を履きます。
そこでVASSに相談したところFラストSラストで41、を勧められます。
ですが私はタイトフィットが好きですので選んだのは39.5と勧められた41では3サイズも違います。
履き込んでサイズが大きくなるということを考えず、その時点で丁度良いサイズは40サイズとなります。
41サイズは、さすがに大きすぎますね,,,
ここが試し履きができないオンラインで靴を買う難しさではないかと思います。
おわりに
今回は私がVASSの靴を購入したという内容でした。
今回の記事でVASSが気になる方は公式webサイトVASS SHOES – Fully handcrafted shoes for gentlemenを見てください。
そしてVASSの実物を見てみたいと思う方はPLSBに訪問してみてください。
知識が豊富で物腰柔らかスタッフが丁寧に案内してくださいます。
その際は見に行って終わりとかではなく、革靴を磨いてもらいましょう。
またPLSBではインスタもされています。そこでは磨いた革靴の他にも店舗で販売している中古靴も紹介されています。
気になる方はぜひ見てください
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ご覧いただきありがとうございました。